こんにちは、美咲です。
さて、今日はトピックが飛ぶようですが、男と女の謎のひとつについて話してみたいと思います。まぁ、男と女は永遠の問題であり、おそらく解決などしないでしょうし、解決策が見つかってしまっても、おもしろくないのかもしれません。男と女の位置づけは時代とともに変わってきていますし、文化にもよっても相当異なります。男らしい、女らしいというのは生来のもというより、おそらく文化的に規定されるものでしょう。
前々から不思議に思っていたのですが、そういえば男は女のどこにこころを動かされるのでしょうね。なんか、先日、心理学的に〝男は切る、女はつなぐ”などと書いたときにふと疑問に思ったのです。
ジャワの神話の男女の起源:いろいろ混ぜたんだって
調べたところによると、ジャワの神話は男女の起源について、つぎのように語っているそうです。
創造神は人間を粘土でつくり男の形にする。つぎに「ひとりで地上に繁殖しない。奥さんを作ってやろう」とするが粘土はもうなくなっていた。「そこで創造神は月の円味、蛇のうねり、蔦のからみつきかた、草の震え動くさま、大麦のすらりとしたかたち、花の香り、木の葉の軽快さ、ノロ鹿のまなざし、日光の快さとたのしさ、風のすばやさ、雲の涙、わた毛の華奢なこと、小鳥の驚きやすいこと、蜜の甘さ、孔雀の虚栄心、燕の柳腰、ダイヤモンドの美しさと雉鳩(きじばと)の鳴き声をとり、これらの特性を混ぜ合わせて女をつくり、これを男に妻として与えた。『神話学入門』大林太良著(中公新書) より引用*1
女をつくる粘土がなかったってどういうことでしょうね!?この創造神、計画性ないというか行き当たりばったりなんか!と思ったら、河合隼雄先生はさすがに深い解釈をされていました。
「ここで、女をつくる粘土がなかったというところなど、いかに男が女の「実体」を見るのがむずかしく、その幻像を見て心を動かされるかを語っているとも言える。」*2
そうかー。男って女の幻像を見てこころを動かされているのかー。
まぁ、文字で見ても、ピンときませんよね、ちょっと視覚化してみましょう。多いので、心してみてね♪
まずは、月の円味!
蛇のうねり。神秘的ですねー!(画像サイト:http://peco-japan.com/55490)
蔦のからみつき。これってまとわりつくってこと?(画像サイト:http://matome.naver.jp/odai/2134830878989435001/2134830985789518003)
草の震え動くさま。女のこころが震え動くさまってこと?こんな繊細ちゃうで。
(画像サイト:http://jp.freepik.com/free-photo/grass---outdoor_598447.htm)
大麦のすらりとしたかたち。わたし、すらりとしてへんでぇー。
(画像サイト:http://www.weblio.jp/content/%E5%A4%A7%E9%BA%A6)
花の香り。するかなー花の香りなんて??きっと気のせいやで。
(画像サイト:http://irorio.jp/wp-content/images/uploads/2013/07/a1380_001293_m1.jpg )
木の葉の軽快さ。歳を重ねるとともに軽快さはどこかへ消える。
(画像サイト:http://tomatoy.exblog.jp/8781480)
ノロ鹿のまなざし(牙のあるノロ鹿もいるし)
(画像サイト:http://seethefun.net/%E6%96%87%E7%B3%BB%E5%AD%A6%E5%95%8F/10613)
日光の快さとたのしさ(画像サイト:http://satehate.exblog.jp/13583370/)
風のすばやさ。確かにすばやい!セールのときの目の動き、カラダのさばき!(画像サイト:http://blog.goo.ne.jp/zero201309/e/a940c95fe6503c8e03c9c815f6a623bc)
あーしんど、まだあるんかい!
そうだ、蜜の甘さ。そうそう、これよ!わたしにもこういう甘さ、昔あった!
(画像サイト:http://image.rakuten.co.jp/future-rex/cabinet/honey_with_spoon/yamazakura091031.jpg)
孔雀の虚栄心。これはわかる気がする。こういう女性いるよね。(画像サイト:http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/peacock.html)
燕の柳腰(画像サイト:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%90%E3%83%A1)
ダイヤモンドの美しさ。よくもまぁ、こう幻像を見るなー。(画像サイト:http://www.kizuna-diamond.jp/)
という具合、いろんなものを調合して、ジャワの神さまは女をつくり、男に奥さんとして与えたそうな。で、つまり男は粘土でできていて、女これらの美しいモノでできているのですね。わかりました。
さて、この話は、つぎのようになるそうです。
その後、二、三日して男は創造神のところにきて、女がのべつ幕なしにしゃべりつづけ、ほんの少しのことでも文句を言うと訴えるので、神は女を取りあげる。すると、男がまたきて淋しくてたまらぬと言うので、神は妻を返してやる。男がまたきて文句を言うが、今度は神は男女が一緒に生活するように全力をつくせと男に言った。
男は「わたしは彼女といっしょには生活できないが、さりとて彼女なしでも生活できない」と嘆く。 『神話学入門』大林太良著(中公新書) より引用*3
男は自分の抱く”女の幻”と”現実”の間でどうしようもなくフラフラになるのです。要は彼女なしでは生きてはいけないということですね。
まぁ、昔々、古い時代の男から見た女の姿をもとにしているわけで、男女がなかよく生活をともにするための神話なのでしょう。なんかちょっとね。
わたし個人的には、平安時代のような通い婚がいいなぁとか思ったりもしますが、あの頃の男性って恋愛したり、俳句や歌をうたったり、泣いてばかりいたような印象を持っているので、それも情けないような平和でいいなというか、何が正解かわからないですね。男女の関係であれ、家族であれ、腹六部の付き合いが一番良いかと思いますが、あなたはどう思いますか?
またねー♪